昨年、キャッシュレス・ポイント還元事業についてコラムを書いたところ、雑誌の取材が来るなど反響がありましたので、今回もちょっとしたお得ネタでコラムを書いてみたいと思います。
今年の春から、広島市の市税を、インターネットを利用してクレジットカード納付することが可能になったことをみなさんご存じでしょうか?
対象となるのは個人の方のみであり、税目としては、個人市民税・県民税(普通徴収)、固定資産税・都市計画税、軽自動車税(種別割)となります。また、納付書1通当たりの納付額が30万円以下(バーコードが印字されている市税の納付書)の場合のみとなります。
なお、納付額5,000円ごとに、システム利用料が46円(税抜)ずつかかるため、還元率が高いクレジットカードでないとかえって損になることにご注意ください(楽○カードではダメです)。
これで何がお得なのかというと、ズバリ税金を払ってクレジットカードのポイントがつくということです。通常、税金を値切ることはできませんが、実質値切っているのと同じになるわけです。
例えば私は普段何に使っても2%還元のカードを使っていますが、固定資産税を1回20万円で4回払った場合、
支払手数料:2,024円×4回=8,096円
カードのポイント:808,096円×2%=16,161円
となり、差し引き8,065円税金が実質的に安くなったことになります。
また、非常に高い金利がかかるので余りお勧めしがたいのですが、なんと分割払いやリボ払いも選択できます。キャッシュが乏しいときは税金の支払いを繰り延べることもできてしまいます。
個人住民税や固定資産税が年間120万円以下であること、住民税についてはサラリーマンではないこと(サラリーマンは特別徴収という給与天引きになるため自分で納付はできません)、高還元クレジットカードを持っていること、という非常に限定的なケースのみのお得ワザですが、条件の合う方はぜひクレジットカード納付をご検討ください。
参考:
https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/27/19140.html
広島総合税理士法人