2020/10/08 [THU]
不定期掲載、クラウド先生でございます。
皆様ご存知でしょうか?
令和2年分の年末調整から手続きの電子化が実施されることになりました。
詳細はリンク先を参照していただけたらと思いますが、
大まかな流れを簡単に言うと
・年末調整で提出する書類を作成できるソフトをみんなに提供します!
⇒これを使えば(比較的)簡単に書類が作成できますよ。
・従業員は保険料控除証明や住宅ローン控除の内容を電子データで取得して取り込むことができます!
⇒これを使えば従業員は保険料控除の転記ミスや計算ミスが大幅に減るし証明書をなくして
困ることがなくなりますよ。
(ただ、保険会社からデータ取得が必要、又はマイナポータル連携が必要です。)
・会社に(システムが対応していれば)データで提出することができます!
⇒会社は(システムが対応していれば)手入力の手間やチェックする手間が省けて、
紙で書類を保存する必要がありませんよ。
(書類保存の省略は申請書の提出が必要です。)
と言った感じです。
10/1よりこの年調ソフトの提供が始まったので、早速ダウンロードして使ってみました。
ということで、使用感などをレポートしてみます。
・インストールの際、Windowsの設定が必要でちょっと大変です。
(この段階で挫折するかもしれません。)
・入力自体はわりとサクサク進みます。
・国税庁の確定申告作成システムより簡単に使用できると思います。
・扶養控除申告書で子供の年齢による記載場所を気にする必要もなければ
保険料控除申告書で電卓を叩く必要もありません。
・各種申告書の記載間違いは大幅に減ると思います。
・ただ、入力内容がよくわからない場合、特に保険料控除申告書は必須項目が多く挫折するかもしれません。
・修正をしたいとき、追加をしたいとき、思うところに辿り着きにくいです。
・なんにせよ証明書を見ながら入力箇所をよく確認することが必要です。
気になる点はありますが、手書きよりは楽ですし、こちらを使用しての書類作成はお勧めできます。
使用にあたっては
会社で主導して従業員に使用を促すのがオーソドックスな方法かと思います。
PCもスマホも使用しない人は、共有PC、一つのソフトを複数のユーザーで使用することも可能です。
(パスワードは個人個人でちゃんと管理して下さいね。)
データでの提出は会社で使用する給与ソフト等が対応していることが大前提ですから
今年度からの適用はハードルが高いような気もします。
まずは従業員にソフトを使用して各書類を作成してもらうところから
スタートしてみるのが無難です。
その上で何件かデータ取込を試してみてはいかがでしょうか。
年末調整関係書類をこのソフトで作成すると以下のようになります。
今までの様式に慣れていると、この様式から給与ソフトに打ち込むのは
ちょっと戸惑うかもしれませんね。
ここに関しては慣れが必要かと思います。
以上、気になっている方は参考にしてみて下さい。
広島総合税理士法人