2020年も残すところあと僅かとなりました。
年末になると一年を振り返るイベントが各地で開催されます。
「サラリーマン川柳」や「ユーキャン新語・流行語大賞」と並んでメジャーなのが
財団法人日本漢字能力検定協会主催の「今年の漢字」。
その年の世相を反映する漢字一字を全国から公募し、
最も多かった一字を「今年の漢字」として発表するものです。
師走の寒空の下、清水寺の奥の院舞台にて、
貫主の森清範氏が巨大な和紙に「今年の漢字」を揮毫する様子がニュースで流れると、
いよいよ今年も終わるんだなぁと何ともいえない寂寥感に襲われたりして、
もはや暮れの風物詩となっています。
聞くところによると、
「今年の漢字」は揮毫の直前まで森貫主にも知らされていないそうで、
テレビで流れるあの映像は「ぶっつけ本番」なのだとか。
何という漢字が現れるのか、大勢の人が固唾を呑んで見守るなか
あの力強い筆運びはお見事です。
ちなみに揮毫に使用される筆は熊野筆だそうですよ。
以前、清水寺で実際に書かれた文字を見たことがありますが、
生の文字の迫力は圧巻でした。
さて、2020年の「今年の漢字」は『密』でした。
今年はコロナに始まり、コロナに終わり…
一年中コロナに振り回され、コロナ対策に明け暮れた一年でした。
3密(密閉・密集・密接)を避けるよう呼びかけられ、
リモートワークやオンライン飲み会などの新しい生活様式が提唱されました。
日本学術会議の一部会員の任命拒否が秘密裏に行われたというニュースもありました。
来年はどんな一年になるのでしょうか。
「来年の漢字」が少しでも明るい字になるよう願うばかりです。
最後になりましたが、
来年が皆様にとって幸多き一年になりますようお祈り申しあげます。
広島総合税理士法人