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広島税理士のひとりごと『ネアンデルタール人に想いを馳せる』

2022/12/10 [SAT]

ネアンデルタール人とは何か。

 

現生人類と比較してこれほど興味をそそるテーマはない(私だけ?)

 

本年2022年のノーベル賞の生理学・医学賞にネアンデルタール人などの

絶滅人類の化石からゲノムを読み解いたスバンテ・ペーボ博士に決まった。

 

以前沖縄科学技術大学院の教授もされているようだ。

 

ネアンデルタール人に憧れを抱く者としては心より賞賛と

今後のさらなる研究の進化にエールを送りたい。

 

ペーボ博士著の「ネアンデルタール人は私たちと交配した」は必読書となる。

 

ゲノムの専門家が書いただけあって、とっつきにくい点もあるが、

現生人類にもあるY染色体を通じて、ホモサピエンス、ネアンデルタール、デニソワ人の

3種の人類の交配の歴史を紐解く。

 

実は、ホモサピエンスがネアンデルタール人と出会った7万年〜5万年前よりはるか以前から、

ホモサピエンスはネアンデルタール人のゲノムを保有していたという驚きの報告と、

人間の持つ現在のY染色体はネアンデルタール人から交配により「移転」してきている、らしい。

 

 

最近、「ネアンデルタール」レベッカ・サイスク著(筑摩書房)の日本語版がでた。

ホモサピエンス全史のハラリ氏が絶賛して推薦の帯が入っている。(少し大袈裟か、、)

 

こちらについては、これまでのネアンデルタール研究を歴史的にわかりやすくまとめられていて、

ここまで研究が進歩しているのかという驚きを持って読んだ。

 

石器の変遷や地球環境や気候との調和、体の不自由な家族への労りや食生活など、

「人間味のある」ことや、一方で重度の怪我や病気など当時の過酷な生活も垣間見れる。

 

今後の人類の進化に思いを馳せながら、今後の研究が進むことを期待する。

 

 

広島総合税理士法人  岡本 倫明