ようやく秋の気配が漂ってきましたね。皆様の中には今年の夏の酷暑で体調を崩された人もいるかと思います。税理士業界にとって夏の時期は勉強しながら知識を充電する時期で、研修が多く開催されています。
今年の研修項目で注目されたのが「DX推進」というテーマです。
昨年のインボイス制度導入に関連しDX推進の速度は加速し、これに対応できない税理士事務所は淘汰されていく時期が早まったと思います。
これに呼応して税理士法も改正になりました。税理士の業務内容を規定する税理士法第2条に「第2条の3」の条文が追加となりました。
<税理士法第2条の3>(税理士の業務における電磁的方法の利用等を通じた納税義務者の利便の向上等)
税理士は第2条の業務(具体的には税務代理・税務書類の作成・税務相談の3業務)を行うに当たっては、同条第1項各号に掲げる事務及び同条第2項の事務における電磁的方法の積極的な利用その他の取組を通じて、納税義務者の利便の向上及びその業務の改善進歩を図るよう努めるものとする。
この内容はいわゆる「努力義務」ではありますが、税理士法にこうした努力義務が盛り込まれるのは、DX化の波に乗り遅れたら税理士が危ないとの危機感の表れと同時に、DX化を推進する国への協力を条文に示したものと言えます。
これから税理士業界はDX化についていける事務所とついていけない事務所に分かれ、後者は廃業や他事務所への統合を余儀なくされると考えます。
広島総合税理士法人はこうした背景の中でDX担当者を設け、積極的に事務所内業務やクライアントのDX化の推進を頑張っております。
また、クラウド会計にも積極的に対応しており、クライントの導入支援件数も増えています。
皆様にとって必要となる税理士事務所であり続けたいと思っております。
広島総合税理士法人 藏田修