2024年も終わりに近づく今日この頃、
皆さん、如何お過ごしでしょうか。
11月は季節の変わり目でもありますが、
社会の制度の変わり目でもあります。
2024年は特に表題のとおり、
東京証券取引所の取引時間について、
9時~15時から9時から15時30分までに延長されます。
終了時間の延長は70年ぶりというので、
およそ三四半世紀の間にわたり15時に終了という制度が、
この度、30分ではありますが、延長ということになっています。
大きな目的としては、
少し前に東証における大規模システムダウンがあった際に、
当日取引時間中にシステム復旧ができなかった経緯から、
取引時間を延長させることで少しでも可能性を担保することにあるようです。
JPXの方のインタビューを見る限り、
今後さらなる延長も視野にあるようで、
他市場並み(香港16時まで、シンガポール17時までなど)の
取引時間になってくる可能性もありそうです。
また今回の変更において、変わるのは終了時間だけではなく、
最後の5分間については取引方法も変わるようです。
15時25分まででザラ場が終わり、
15時25分から15時30分まではクロージング・オークション(CA)に向けて、
注文だけを受け付けて、15時30分に板寄せにより終値が決まってきます。
そして取引時間の延長は企業の決算発表についても影響を与えるかもしれません。
従前は株価への影響を考慮して、取引終了後に決算発表するケースが多かったですが、
現在はトヨタ自動車や三菱商事などザラ場の決算発表も増えてきており、
決算発表タイミングへの影響という点にも留意が必要となってきます。
ただいま執筆中が11月5日13時36分で、
あと2時間ほどで本日締まりますが、
どのような動きが出てくるのか、CAで値幅が大きく動いてくるのかなど、
興味は尽きないところです。
Q2の決算発表もピークを迎えるシーズンであり、
今後どのような動きになるのか注目しておきたいところです。
広島総合税理士法人