「高齢者ドライバーの事故があとを絶たない。」と、毎日のようにニュースが流れる。
他人事ではないなと思いつつも、私自身、高齢者である親に免許返納の話をなかなかできずにいる。
池袋の事故が起こる前のこと、知人が父親の免許を取り上げたという話を聞いた。
その高齢(70代後半)の父親の方は目が不自由な上、
足も不自由で杖をつかないと歩けない状態で、
他人目線でみると明らかに車の運転は危険だなと思っていたので、
どのようにして取り上げたのかと興味深く聞いてみた。
子ども達による親族会議で、父親に車に乗らせないよう決めて、
父親を説得する。
そして鍵を強制的に取り上げて、さらに車は駐車場に置いたままにするというので、
乗らないなら処分すればいいのにと思い、理由を尋ねると、
「駐車場が空になると、勝手に車を買いにいくかもしれん。」というので、
なるほどと感心した。
年齢制限を設けるべきなどの議論がある一方で、
山陰(日本海側)の生活が長かった私は、
車のない生活は考えられないという面もわかる。
JRが一時間に1、2本、最寄りの駅までが数km、
バスは時間が読めないから利用者がおらず、
近所のスーパーまで2、3kmは当たり前、
車でなければ歩くしかないため、
高齢者であっても車なしでの生活は全く考えられない。
広島は公共交通機関が発達しているが、車もかなりの量である。
便利に慣れすぎて、車なしでは生活できないと錯覚しがちだが、
日ごろの生活を見直し、年齢問わず早いうちから車離れをする必要があると感じている。
広島総合税理士法人